撮影時の注意点

概要

TwinMakerでの360度動画撮影時に気をつけるべきポイントを解説します。
これらを注意することで、アップロードエラーの防止や図面との紐付け精度を向上させることができます。

TwinMakerは「Visual SLAM(ビジュアルスラム)」という技術を用いて、撮影した映像から軌跡を生成・表示します。
レーザー機器やGPSなどは不要で、360度カメラで動画を撮影するだけで軌跡を作成できます。

一方で、Visual SLAMは映像内の周囲の特徴をもとにカメラ位置を推定するため、撮影中にカメラが「現在位置」を見失わないようにする必要があります。

特別な機材や専門技術は必要ありませんが、この技術特有の苦手な条件もあるため、撮影時は下記にあるいくつかの点に注意してください。


目次


1. 明暗差

カメラは映像内の特徴を捉えて位置を計算するため、周囲の明るさは非常に重要です。

  • 暗所を避ける:暗い場所での撮影は、特徴点が十分に抽出できないため極力避けてください。

  • ライトの活用:暗い場所を撮影する場合は、ライトなどを使用して明るさを確保することを推奨します。
     → カメラの周囲を照らすことができる360度カメラ用の照明をおすすめいたします

  • 急な照度差に注意:〈暗い場所 ⇄ 明るい場所〉の急な移動など、急激な明るさの変化はエラーの原因となります。


2. 扉や仕切りの開閉

移動中に扉を開けると、景色が急激に変わり、自己位置を見失ってしまうことがあります。

  • 扉は事前に開けておく:扉や仕切りがある空間は、可能な限り開けた状態で撮影してください。

  • やむを得ない場合は動画を分割する:開閉が避けられない場合は、扉を開ける前後で動画を分割して撮影してください。詳しくは後述の「動画分割」テクニックを参照してください。


3. 鏡・ガラス・光沢面のある場所

鏡やガラスなどは、実際には存在しない像(虚像)を「実際の空間」として誤認識してしまい、距離感や位置関係の計算に失敗しやすくなります。

  • 鏡を隠す:鏡自体を動かせる場合や向きを変更できるものは、映り込みができる限り少なくなるように対処してください。

  • 離れた距離で撮影をする:鏡やガラスの範囲が広いとエラーが起こりやすくなります。少しでも映り込みが少なくなるように鏡などから離れて撮影することをおすすめします。

  • 布で覆う:鏡やガラスを映す必要性が低い場面では、布で覆うなども有効です。


4. 狭い場所でのカメラの向きと動作

撮影者がその場で方向転換すると、カメラが捉える景色が急激に変化します。
この急激な変化は軌跡の途切れや位置のズレを引き起こします。
小さな部屋や狭い空間では、カメラを急に回転させないように撮影しましょう。

  • 反転せず後退する:狭い場所に入って奥まで撮影したら、方向転換せずにそのまま後退(バック)して入口まで戻ってください。

  • コの字型に動く:後退が危険な場合は、直進ではなく、コの字のように空間を大きく回るように撮影してください。

  • 動画を分割する(片道撮影):狭い空間に入るところだけ動画を分割して撮影する方法も有効です。ただし、「動きが少なすぎる」「極端に短すぎる動画(5秒程度)」などは軌跡が正常に表示されないケースがほとんどです。その場合は360度画像を撮影し、図面に反映する方法を検討ください。


5. 周囲の変化が乏しい場所

周囲の特徴を手がかりに軌跡を生成するため、「目印」になるものがない場所は特に苦手です。
例えば、真っ白な壁と床が続く廊下や、霧や煙などが充満した環境など、特徴に乏しい場所が該当し、エラーの原因となります。

  • 特徴のある場所を優先して撮影:目印となるものが多いところを優先して撮影をしてください。

  • 一時的なマーカーを活用:能であれば一時的にカラーコーンやポスターなどの目印になるものを配置すると、軌跡が途切れにくくなります。


6. 撮影開始地点と撮影終了地点の距離

TwinMaker上で生成された軌跡を図面と位置合わせする際、撮影の「開始地点」と「終了地点」が近すぎると、画面上での細かい位置調整(回転や拡大縮小など)が難しくなります。

  • 少し離れた場所で終了する:開始地点と終了地点が重ならないよう、互いに少し離れた場所で撮影を開始・終了することをおすすめします。距離が近すぎると、より精密な操作が要求されてしまいます。

  • 撮影前にルートを選定:撮影開始地点と終了地点が適度に離れるよう、あらかじめ撮影ルートを計画しましょう。

  • 動画を分割する:フロアをぐるっと1周するようなルートの場合、開始地点と終了地点がどうしても近づいてしまいます。その場合は、撮影時に動画を2本に分割して撮影するか、撮影後に動画を半分ずつにトリミングしてアップロードすることをおすすめします。2本の独立した軌跡として表示させることで、位置合わせの操作が格段にしやすくなります。


失敗しないための「動画分割」テクニック

明暗差が大きい場所や、どうしても扉の開閉が必要な場所を撮影する場合は、「動画を分けて撮影する」ことをおすすめします。

動画を分けても、それぞれのファイルをアップロードすれば、TwinMaker上で問題なく軌跡が表示されます。無理に長時間録画を続けず、状況の変化に応じて撮影を分けることで、より確実に記録を残せます。

まとめ

大切なのは「カメラが常に位置を正しく把握できること」です。現場の状況を見て、動画をこまめに分けたり明るさに気を配ったりすることで、より安定したデータを残せます。

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